『いちより』の鮪の美味しさの秘密
物が溢れているいまの時代。マグロ一つをとってもさまざまな形で幅広い価格帯が存在する中で、納得いくものを選ぶのは容易ではありません。
マグロを取り扱う店は身近に沢山あります。比較的購入しやすい価格の蓄養まぐろや、温暖な海で獲れた天然まぐろなどが広く流通していますが、最も評価の高い、寒冷域の漁場で獲れる高品質な天然まぐろは数が圧倒的に少なく、限られたルートでしか購入することができません。
キメが細かく色目が美しい天然のまぐろは、舌触りがよく鼻に抜ける独特の風味を楽しめます。「感動するほど美味しい」マグロの本当の味をお届けしています。 『3つのこだわり』
1.漁場
極上の鮪を育むのは世界最高峰の豊かな海の恵み
寒冷な暴風圏にはいいマグロがいる。鮪の栄養源となる活きたエサが豊富な海は冷たくとても荒れています。本鮪でいえば最高峰漁場は日本から遠く離れた北緯58~60度アイルランド沖。大間で有名な津軽海峡が北緯41度ですから、さらに北に位置する極寒の海で、世界三大漁場と呼ばれる最高漁場の一つ北東大西洋漁場です。鮪は回遊魚ですから1カ所の漁場の旬は長くとも2カ月で、その最盛期はアイルランド沖なら40日ほど。ミネラルやプランクトンが豊富で、寒さに適応するよう鮪は大量の脂を蓄えます。極寒の荒波に揉まれ身が引き締まり、水っぽくなく良質の脂が乗った鮪が育まれます。その漁獲量は少なく、日本に流通しているまぐろ全体からみても1%に満たない希少な鮪です。
2.船籍 日本屈指、一流の船が獲る鮪はモノが違う
近年では韓国や中国台湾などの多くの外国船がありますが、やはり優れた技術と長い経験をもつ日本船が獲る鮪は格別です。最高の鮪がいる極寒の荒れた海の操業は難易度が高く、熟練の船しか行くことができません。高い波と大荒れの極寒の海で、ときには甲板全体が巨大な波にのみこまれたりしながらも極限の状況でまさに命がけで鮪を釣り上げています。漁獲された鮪は、エラ、内臓、ヒレを素早く処理し、血抜きした上で凍結庫で急速凍結させます。この処理を丁寧かつ速やかに行う技術があるからこそ、最高の鮪を最高の鮮度のまま日本へ届けることができるのです。中でも、鮪の生体を熟知し良質の鮪を漁獲する超一流の船は数隻に絞られます。3. 目利き まぐろのセリ場で1本ごと対峙し見極めています
豊洲市場は世界から優れた食材が集まる日本を代表する公設の卸売市場です。生鮮食料品等の円滑な供給と消費生活の安定を図り、公正かつ迅速な取引を確保することを目的としており徹底した衛生管理のもと、日々多くの鮪が上場されてきます。その品質を見抜きその価値に値段をつけていくのが、鮪を専門にした卸業をしている我々仲卸です。質の低い鮪はセリ場に並んだとしても、セリで値が付かず決して評価されることはありません。豊洲のセリ場をくぐり抜けたまぐろはそれだけで一定の品質を保証されている信頼の証です。いちよりの鮪は1本ごとその品質を見抜き競り落とした1級品だけです。